父が子どもに語る人生における大切な○○ ~はじめに~
ゆうたとひなへ
これは、ふぁぁが残す君達へのお手紙達です。
君達の人生で、一度たりとも手紙なんて渡した事はないけど、いつか、君達にこれが届いた時には、時間が許す限り目を通して欲しい。
なんでこんなことしようと考えたのか?
ひとつは、これを書いている今の社会背景には、新型コロナウィルスに怯え、人と人とのつながりに迷いが生じている背景がある。
そんな時代背景をうけて、自身がどう変わっていかないといけないかふぁぁなりに考えた上で、君たちにこれを残していく事にした。
あとはね、じぃじが病気したのも大きいかな。
ふぁぁの父ちゃん、つまり君たちのじぃじは、関西生まれでひょうきんで、よくしゃべった。
ちょっと理屈っぽいくせに、やることはめちゃくちゃ。
よくふぁぁのもぁ、つまりちゃーちゃんを困らせていた。
そんなじぃじは、基本、育児については、ちゃーちゃんにお任せでふぁぁは、細かい事をとやかく言われた記憶があまりない。
そんなじぃじだけど、時々めちゃくちゃな勢いで怒られた。
ふぁぁが目上の人に失礼な口を聞いたり、学校サボったりした時かな。
怖かったな~。
いざっていう時のじぃじだった。
じぃじは、阪神タイガースとパチンコと競艇が大好きな、明るくて、ちょっとしょうもない愛らしい親父だとふぁぁは思う。
一度座ると地蔵のごとく動かなかったのが祟ったかな。
そんなじぃじが病気して、死にかけた。
しぶとく生き残ったけど、頭だ腹だとメスをいれ始めた。
歳も歳やし、そんなに長くは生きられないだろう。
(取り急ぎ、お正月には顔を見に行っておこうね。)
ふぁぁは息子なりに考えた。
じいじが、何を思いながら生きてきたのか?
それをちゃーちゃんは、どう支えてきたのか?
わからんのだよ。
さみしいことに。
恥ずかしいことに。
情けないことに。
じぃじは、どうでもいい事はべらべら話すけど、自分の心中を話す人ではなかった。
ふぁぁがわかろうとしなかっただけかもしれんがね(^_^;)
たぶん、ふぁぁも君たちより先に死ぬ。
遺伝子にはさからえんのだろう。
今のふぁぁは、じぃじと同じような事をしている認識があるので、これを君達に残しておこうと思う。。
ふぁぁが何を考えながら生きてきてたのか?
いつか知って欲しい。
そして、もし、君たちが何かしらに迷い苦しんでいるような状態の時に、そこから抜け出すなにかしらの道標になれば嬉しく思うよ。
どうか素晴らしい人生を送ってください。
ふぁぁより